2011年5月2日月曜日

アメリカ買い付け4月 Vol.5

ニューメキシコの続きです。

今回、買い付けの最大の嬉しい出来事がALOISさんとの出会いでした。

ALOISさんはサントドミンゴ族です。サントドミンゴ族はリオグランデにプエブロ(集落)を構える少数部族です。基本、シルバーなしのジュエリーがほとんどで、貝や石を削りビーズを作ってそれを紐に通したネックレスが日本では有名ではないでしょうか。

僕らもインディアンジュエリーと言うとナバホ、ホピ、ズニなんかを想像しますが・・・初めて見ました。ホントいいとこどりの傑作です。天然のグリーンや、ブルーターコイズ(すべて色が違います。)を使い手作業で一本一本、掘り進めていきます。根気のいる作業です。何よりもすごいのが石を使っているのにサイズが調節出来ます。割れない作り方をしているのです。ALOISさんが力任せにバングルを広げようとした時はびっくりしました。
いけるんやと分かった瞬間『オレイッパイカウ』と言っていました。

ただ、ALOISさん商売っ気がないので値段設定が分かっていません。1200ドルのバングルを半額以下で売ろうとして隣にいた奥さんに思い切り睨まれていました。ALOISさんは『いいよいいよ』と僕らに笑いかけてくれるのですが隣からの負のオーラが半端ないです。奥さんブツブツ言い出したのですが英語が不十分な僕らにもわかりました。『ありえへん。ほんまありえへん』と言っていたに違いありません。
そんな気前のいいALOISさんとの記念写真です。



『お前ら面白いな。今度来る前に絶対にメールしろよ』と仲良くなりました。
商品はもちろんですがこんな事が嬉しくて服屋をやっているのかもしれません。

続く。

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